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日々のあれこれや季節の移り変わりなどをお届けします


by kanoko34
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白砂田代に着く

抜けるような青空
白砂田代に着く_b0039310_21161971.jpg

おっかなビックリで残雪の坂を下りる。大した距離ではなく、眼下にもう白砂田代の湿原が見えている。前にいるKさんもFさんも慎重に足場を選びなら降りてゆく、あと一息です。降りる人がつかえているので、立ち止まり後を一寸振り返る。
45度と思しき傾斜の岩場は白い雪の中にゴツゴツとした岩をむき出している。ガイドブックによるとこの坂の高さは、約15メートルとか・・・その先に真っ青な空、漸くの思いでここを下る。白砂田代の湿原に又木道が連なって、水芭蕉の湿原、今降りてきた崖の下の林にも残雪が白く見える。ここでシューズに巻いたストッキングを解く、ヤレヤレです。
沼尻の集合場所まであと少し、今日見晴らしを出て3時間程、おおよそ260メートルを登ってきました。ここの標高はおおよそ1660メートル。
Fさんのご主人が田吾作トリオの峠越えの勇姿を写真に納めてくれました。
(次に続く)

# by kanoko34 | 2005-06-13 21:05 | つれづれ言葉

至福のコーヒー

沼尻に到着
至福のコーヒー_b0039310_7233474.jpg

左手に大きく燧ケ岳が聳え、山頂付近の谷あいに残る残雪が山裾の新緑と眩しいコントラストを見せている。
峠越えをしてから20分も歩いたと思う頃、うねうねと続く木道の先に沼尻の休憩所が見え、暫くすると休憩所の建物に遮られていた尾瀬沼も見えてきた。ここがツアーの点呼の場所、もうかなりの人が到着しているらしい、添乗員さんの確認を得て、ここで小休止。
木道に張り出し休息用の腰掛に4人が並んで陣取り、ザックの重さから解放され、思わず「あ~ぁ~」と伸びをしながら背中の筋肉を解す。
この先の事を考えて、Kさんとトイレに行く。ここでも有料100円を入れる。何とトイレは泡でいっぱい、これが浄化作用があるのかな~と思う。この辺りも「ミネサクラ」が満開。
Fさんのご主人がお茶を入れて下さると言う。紅茶でもコーヒーでもとの事で私はコーヒーをお願いする。熱々のコーヒーは何と贅沢な事!、Kさんのカステラも美味しく、燧ケ岳に向って座り、至福のコーヒーを飲みながら爽やかな風に吹かれる。
大きく広がる湿原、その遥か先の燧ケ岳の山裾は、木々の芽吹きの様々の緑の色が連なり模様をなしている。目を後に転ずると尾瀬沼の静かな水面が広がっている。
次の尾瀬沼ビジーターセンターで昼食と決めて、ここを出発、これからは尾瀬沼の北側を廻るコースとなる。20分位の休息、そろそろツアーの人たちも動き出した様子。
 休憩の度にザックを降ろしたり、背負ったり、私も大分慣れてきたのですが、流石Fさんご夫妻の動作は速い、Kさんも私よりははるかに早いのですが、私と同様、今回のこのハイキングのために新調したザック、背負うベルトもまだまだ固く何となく身体に堅い、すんなりと腕が通らない、そこに持ってきて私は動作が鈍い、いつも、いつもすっかり身支度を調えたFさんご夫妻やKさんが手を貸してくれる。
5キロもの重さのものを背中に背負うなんて、娘が赤ちゃんだった時以来、娘はひょいと要領よくおんぶをしていたのにlなぁ~・・・などと思い可笑しくなる。
(次に続く)

# by kanoko34 | 2005-06-13 20:04 | つれづれ言葉

パレットの緑

燧ケ岳を望む
パレットの緑_b0039310_7043.jpg

Fさんご夫妻はこの燧ケ岳に去年登ったのだそうです。2356メートルと東北の山では一番高い山だそうです。頂上はこの写真からは良く見えず、2つの峯のその奥、雪渓の始まりの所から一寸見えている所だそうです。
(次に続く)

# by kanoko34 | 2005-06-13 20:03

満開のミネサクラ

尾瀬沼を一望
満開のミネサクラ_b0039310_0571577.jpg

沼尻を出て湿原の中の木道を進む、丁度、背丈ほどの額紫陽花に似た白い花がそこここに咲き、水芭蕉も尾瀬ヶ原のものより小振りで可愛い、右手は周囲の緑を色濃く映した鈍色の沼が見え隠れして、解放的な湿原から覆いかぶさるような緑の梢のトンネルと変わり始めた辺りから、道はやや緩やかな登り坂になった。
尾瀬沼は標高1660メートル、水深約10メートル、周囲約6キロ、面積約東京ドーム35個分とか。尾瀬沼の水は沼尻から尾瀬が原を下り、只見川、阿賀野川と名前を変えて日本海に注ぐ、もう一方は三平下の取水口から片品川へ、何箇所かの発電所で使われた水は利根川に下り太平洋に注ぐ、とガイドブックで読みへ~ッ!!・・・と感心する。
芽吹きの木漏れ日の中、ウグイス、カッコウの声を時折聞きながら燧ケ岳の尾瀬沼に突き出した山裾を廻る軽いアップダウンの道を進む。この山歩きにも大分慣れて来たようで、歩きながらの会話も楽しめるようになってきた。
(額紫陽花に似た花はオオカメノキ「スイカズラ科」とか・・・)
(次に続く)

# by kanoko34 | 2005-06-13 20:01 | つれづれ言葉

水彩画

三本唐松
水彩画_b0039310_9532016.jpg

さわさわと緑の梢の揺れる緩やかなアップダウンの道が続く、木立の間から眼下に広い湿原が見え始めた。道はS字にカーブをしながらゴロゴロした岩場と丸太で組んだ10メートル程の高さの急坂を下る。
私はここでも杖が頼り、Fさんのご主人は流石に山歩きには慣れた様子で、今日の難所、雪の白砂峠越えも杖など使う事無くバランスよく岩場の坂を下っています。
ガイドブックで見た尾瀬の素晴らしい景観一つでもある三本唐松が湿原の中に立っている。そのそばをハイカーの長い列が続く、この三本唐松は尾瀬ゆかりの尾瀬氏の墳墓とか、その少し先を雪解けの水が川底まで綺麗に見せて流れている。気をつけて2,3人づつが渡る。
橋の中程で川を覗くと、何と「トレビの泉」の様に川底に硬貨が投げ込こまれている。尾瀬の自然を守るためゴミは全て持ち帰る決まり、「これは一体何??」これを投げ込んだ人は何を考えているのかしら・・・
この三本唐松の背景は芽吹き始めた湿原の緑、まだ冬枯れのままの熊笹の白、それに続く小高い林の芽吹きの木々の緑、台風の風が残した雲を青い空に浮かべて、軽いタッチで描いた水彩画の様な柔らかく、そして爽やかな光景、何時までもここでこの景色を楽しみたい気分です。
(次に続く)

# by kanoko34 | 2005-06-13 19:55 | つれづれ言葉